投資信託などの情報を提供するモーニングスターは7月31日、ヘッジファンド関連のサービスを提供すると発表した。国内ヘッジファンドの情報を独自に分析し、約50本(随時更新)のデータを機関投資家などに配信していく。米国のモーニングスターは2006年7月に、ヘッジファンドのデータベースを構築する「Altvest」を買収し、ヘッジファンドの運用実績などを約1万本保有している。こうした情報なども活用しながら、ヘッジファンドのパフォーマンスなどを提供し、その後もデータベースを拡充していくという。
このほかヘッジファンドを含むファンド・オブ・ファンズに対して投資助言を行う。すでに1本のファンドには投資助言を実施しており、今後は本格的な取り組んでいく方針。また独立を目指すヘッジファンドマネージャーを支援するため、プラットフォームを構築する。具体的には資本調達やマーケティング戦略など、設立までの仲介役を担っていく予定。ヘッジファンド関連のサービスは、今秋をめどに開始する。
同社では「バランス型のファンドにヘッジファンドを組み入れた商品が増えていくだろう」と見ている。今後は国内だけではなく、海外の機関投資家へもサービスを展開していく。
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