オンライン広告を見た消費者は、商品をオンラインで下調べし、その行動が実店舗での購入につながる確率が高い――米調査会社comScoreと米Yahoo!が7月30日、報告した。
両社が米国の大手小売店5店のオンライン広告の影響度を調査した結果、オンライン広告を目にし、下調べした消費者は、広告を見ていない消費者と比較して、平均41%も多い金額を実店舗で費やしていることが分かった。
別の最近の調査では、消費者の89%がオンラインで商品情報を検索しているものの、オンライン売り上げが小売りの売り上げ全体に占める比率は7%未満にすぎないことが判明しているという。つまり、オンライン広告はオンライン売り上げよりも、実店舗の売り上げに貢献していることになる。
今回の調査では、オンライン広告を見た消費者は、広告を見なかった消費者と比べ、Webでの商品情報検索中に閲覧したページ数が平均6ページ以上多いことが分かった。またオンライン広告を見た消費者は、オンラインで1ドル消費するごとに実店舗でも6ドル消費している。
調査は2006年4月から2007年1月にかけて、17万5000人を対象に実施した。購入実績を追跡した5社は、全国規模の大手デパート、大手アパレル、大手オフィス製品販売店などから選んだという。
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