「空室率ではない」大家さんの悩みとは?
HOME'Sの調査によると、不動産に興味を持った理由は「老後の安定収入」「副収入」が多かった。また、連帯保証人の制度が変わりつつあるようだ。
ネクストは7月28日、宣報社と共同で実施した全国の賃貸物件オーナーを対象としたアンケート調査「賃貸物件オーナーの経営実態」の結果を発表した。同調査は、宣報社が運営する「大家さん読本」、ネクストが運営する「HOME'S」「投資HOME'S」「HOME'Sカード」の各サイトを利用しているか、「大家さん読本」発行のメールマガジンに登録している不動産賃貸物件オーナーを対象に行われた。調査期間は5月31日から6月22日までで、有効回答数は153人。
入居者とのトラブルに悩まされる
不動産経営・不動産投資に興味を持ったきっかけは、「老後の安定収入を得たかったため」「給与所得以外の副収入を得たかったため」が上位を占めた。経営物件の管理は、約4分の3が管理会社を利用しており、すべてを管理会社に委託している賃貸経営者も全体の37%に上っている。
賃貸経営で経験した悩みで最も多かったのは、49.0%の「入居者による家賃の滞納」だった。それ以外にも「入居者による室内の汚損」「入居者のごみ出しマナーのトラブル」などが上位に並んでおり、空室率よりも入居者トラブルに悩まされた経験が多いことが分かった。
また、入居者の身元保証として、連帯保証人を立てることを必須条件としている賃貸経営者は62%に及んでいるが、今後も必須にしていくべきと考えている割合は51%だった。その他、賃貸保証サービスなどの手段が別にあれば、連帯保証人にこだわる必要はないと考えている人は36%。連帯保証人は時代に合わないため、賃貸保証サービスなどの手段に積極的に切り替えていくべきだと考えている賃貸経営者も、13%いることが分かった。
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