2009年まではあと2年:誠 Weekly Access Top10(2007年7月31日〜8月6日):
7月の下旬から不安定な相場が続いている。乱高下する株価を関係者はどのように見ているのか。3人のコメントを紹介する。
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今週、最も読まれた記事は第4回・誠倶楽部「『リア・ディゾン銘柄は手放すな』の意味とは? 」(7月30日の記事参照)。7月から「Business Media 誠」では投資特集をスタートしているが、7月26日の米国株急落をきっかけに、市場心理が弱気になっているようだ。
市場関係者に取材をするという仕事柄、やはり「売買高が増え株価の急騰」や「大荒れ相場」の時の話は特に面白い。記事にしなかった関係者の声を、いくつか紹介する。
「米国のサブプライムローン(低所得者層向けの住宅融資)で大騒ぎをするのは、マスコミ報道に過剰反応を示しているだけ。一過性のものだ。やっぱり怖いのは円安。だけど円安のおかげで、FX(外国為替証拠金取引)の取引量が増え手数料が儲かった」(ネット証券幹部)。
「最近の相場は気持ちが悪い。少し業績を落としただけで、株価が大幅に下落する。昔だったら“悪材料出尽くし”ということで、反発することが多かったのに……アナリスト泣かせの相場かも」(アナリスト)。
「ネット証券に口座を開けば、タイムリーな情報が入手できる。そのため同じ行動(売買)をする傾向があるようだ。もし誤報を流して、大損したらどうするのか。損害賠償でもするのかな(笑)」(金融庁)。
金融庁の方のコメントは興味深い。米国のアトランタで1999年、銃乱射事件があった。損失を出したデイトレーダーが逆恨みをして、証券会社で9人を射殺したのだ。この事件を金融庁の人に話すと「米国での出来事は10年後に、日本で起きることが多いんだよ」と笑みを浮かべながら語った。
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