ザ・ペニンシュラ東京、全客室と従業員用に「N902iL」を導入
NECが、9月1日に開業するホテル、ザ・ペニンシュラ東京に、「UNIVERGE SV7000」と無線LANシステムを活用したフルIPネットワークを提供した。「N902iL」を全客室と従業員向けに用意する。
日本電気は8月28日、9月1日に開業するホテル、ザ・ペニンシュラ東京の全客室(314室)と従業員向けに、「UNIVERGE SV7000」と無線LANシステムを活用したフルIPネットワークを提供したことを明らかにした。
端末にはNEC製のFOMA/無線LANデュアル端末「N902iL」450台を採用し、ホテル内では無線LANを利用したワイヤレス内線電話として、ホテル外ではFOMA端末として利用できる。宿泊客用に用意されるN902iLは、ホテル内外のどこからでもワンタッチでフロントと連絡を取れるほか、ルームサービスやバレーコールなどのサービス申し込みなどが行える。また通常の携帯電話としても利用可能で、この場合の通話料はNECが独自に開発した課金ソフトで計算し、チェックアウト時に精算できる。従業員もN902iLを携帯するため、宿泊客からの要望に迅速に応えられるほか、従業員間の業務連絡などにも利用する。
ホテル全館の音声通話とデータ通信を統合した無線LANネットワークシステムの構築と、全客室へのFOMA/無線LANデュアル端末の導入は、業界初の事例となる。
NECが構築したフルIPネットワーク基盤は、SIP対応IPテレフォニーサーバ「UNIVERGE SV7000」4台(二重化構成)、無線LANアクセスポイント「UNIVERGE WL1500-AP」約450台を中心に構成されているという。
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