ETC搭載率、高速道路を毎日運転する人よりも多かったのは?
ETCの搭載率が高いのは関東、関西、東海地区で、低かったのは北海道。料金所をスムーズに通過できるETCだが、取り付けてない理由で多かったのは? ディムスドライブ調べ。
自家用車で高速道路を運転している頻度を聞いたところ、1年間で1日も「運転していない」人が最も多く30.9%、運転している人の中では「ほぼ毎日」が11.8%、「2〜3カ月に1日」が10.7%、「半年に1日」が8.4%だった。
高速道路の運転頻度別で見ると、ETCを最も搭載しているのは「月に2〜3日」で57.6%、次いで「月に1日」(54.0%)「週に1〜2日」(53.8%)。高速道路を「ほぼ毎日」運転している人のETCの搭載率は42.8%、「週に3〜5日」は44.5%と低いことが分かった。
調査会社のディムスドライブは「ETCに関するアンケート」を実施した。インターネットによる調査で、7287人が回答。調査期間は11月14日から11月22日まで。
ETCを選ぶ際は「価格」を重視
高速道路を運転している人で、ETCを取り付けている人は42.9%。地域別で見ると、関東、近畿、東海の搭載率は5割近いが、北海道では19.2%と2割にも満たなかった。
ETCを搭載している人にETCを利用する理由を聞いたところ、「料金所の通過がスムーズに出来る」が最も多く80.2%。以下「高速道路料金が割引になる」が75.3%、「小銭を用意しなくても良い」が62.0%、「料金所付近で渋滞に巻き込まれない」が59.2%と続いている。
ETCの入手経路は「自動車のメーカーのディーラー・販売店」が35.8%、「カー用品専門店」が31.9%、「インターネット通販」が7.3%と並んだ。購入価格については「分からない」が21.8%で最も多かったが、価格が分かっている人の中では「1万円〜1万5000円未満」が21.2%で最多となり、次いで「5000円〜1万円未満」が18.7%、「1万5000円〜2万円未満」が11.2%と続いた。
ETCを選ぶ際に重視した点は、「価格」が多で45.3%。次いで「本体の大きさ」が20.8%、「目立たずに搭載できる」が19.5%、「アンテナ分離型」が18.1%、「店員オススメ品」が11.2%となっている。
ETCカードの発行元は「クレジットカード会社」が最も多い
ETCカードの発行元は「クレジットカード会社発行のカード」が70.5%で最も多く、「ガソリンスタンド発行のカード」が11.7%、「高速道路会社発行のカード」が5.0%。そのカードを選んだ理由は「年会費が無料だった」からという回答が最も多く54.0%だった。次いで「もともと持っていたクレジットカードにETC機能を付けた」が28.7%、「マイレージ・ポイントがためられるから」が24.7%、「利用額に応じてキャッシュバックできる・高速代に還元できるから」が14.5%と続いた。なおETCへのカードの挿し外しの状況については、71.2%が「必要な時だけ挿入している」と回答し、「車載器に挿しっぱなしだ」という人は26.7%だった。
高速道路を自家用車で運転している人に、ETCを搭載していない理由を聞いたところ「高速道路をあまり利用しないから」が最も多く66.9%となり、以下「ETCを利用しなくても不便では無いから」が30.9%、「車載器を買うほど、ETCのメリットを感じないから」が28.1%、「手続きが面倒だから」が17.3%、「クレジットカードを作りたくない・増やしたくないから」が10.0%と続いた。
ETCの利用によって高速道路の料金が割り引きになることについて、約半数の51.8%が「割引の内容を知っていた」と回答。「聞いた事がある程度」は37.0%、また「知らなかった」という人は11.2%となった。
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