マツモトキヨシと三井住友カードは1月29日、3月をめどにマツモトキヨシ45店舗で銀聯(ぎんれん)カードによる決済に対応すると発表した。試験導入中の東京・大阪3店舗に加え、東京、千葉(成田周辺)、京都、福岡といった中国人観光客が多く訪れるエリアの店舗で導入する。
銀聯は中国で広く普及した決済方式で、中国国内の発行枚数は約13億枚。中国人にとって最もポピュラーなカードとなっている。カードを呈示し、サインまたは暗証番号を入力すると、口座から利用額が引き落とされる。
中国では人民元の持ち込み・持ち出しに限度額があるため、特にショッピングを目的に海外旅行に出かける中国人にとっては、現金を使わずに済み、手持ちのカードで決済可能な銀聯加盟店はありがたい存在だ。日本でも、ショッピング目的で来日する中国人観光客を狙い一部百貨店が導入しているほか(参照記事)、長崎の商店街が大量導入(参照記事)するなど、銀聯に対応する店舗が増えつつある。
関連記事
- 中国に渡航する日本人を狙え――「三井住友銀聯カード」発行
中国へ渡航する、あるいは長期滞在する日本人をターゲットに、三井住友カードが中国全土で使えるクレジットカード「三井住友銀聯カード」を発行する。三井住友カードの狙いは何か? - 写真で見る「長崎・浜んまち商店街」――加盟店の試行錯誤と、そこにある課題
Edy、iD、銀聯カードを大規模導入した長崎の浜んまち商店街。しかしコンビニやスーパーなどのチェーンと違い、個別の店舗で新しい決済方式を導入するには課題も多い。実際に長崎に足を運び、加盟店の悩みを聞いた。 - 中国人観光客を狙え――長崎・浜んまち商店街、iD、Edy、銀聯を導入
長崎県の浜んまち商店街は2月1日、国内で初めて、おサイフケータイで利用できるiD・Edyと、中国で広く普及している銀聯を大規模導入した。増加する中国人観光客を取り込むことで、地元商店街の活性化を狙う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.