7月2日、JR東日本は東京駅の東海道線ホーム(9・10番線ホーム)屋根に太陽光発電パネルを設置すると発表した。発電した電力は駅の照明や空調などに使用するという。パネルの面積は約3000平方メートルで、出力は390キロワット。2009年度から施工を始め、2010年度に使用を開始する。事業費は約11億円を見込んでいる。「9・10番線ホームが老朽化しているため、上空からの見栄えを良くしたいという狙いもある」(広報部)。
同社では鉄道事業のCO2排出量を2030年度までに50%削減(1990年度比)する目標を掲げており、この取り組みはその一環。太陽光発電パネルの設置によって、年間で約90トンのCO2削減効果が見込まれるという(東京駅全体の排出量の0.3%)。導入後の実績によっては、東海道線以外のホームへの拡大も検討していく。
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