人気のある「エコ家電」は?
環境保護と支出削減を両立できる「エコ家電」。ネット調査で、どういったエコ家電を持っているのか、どんなエコ家電をこれから買いたいと思っているのかを聞いた。アスキー総合研究所調べ。
原油価格高騰で値上がり傾向にある電気料金。先日、東京電力は7〜9月の電気料金を、4〜6月に比べてキロワット時間当たり0.46円値上げすることを発表している。電気代の負担が大きくなる中、環境意識の高まりもあって、今後エコ家電にさらに注目が集まりそうだ。
アスキー・メディアワークスのアスキー総合研究所の調査によると、「エコロジーに役立つ家電製品で購入したもの」を尋ねたところ、「電球型蛍光灯」が43.9%で1位だった。以下、「液晶テレビ」(28.7%)、「食器洗浄機」(22.2%)と続く。同研究所によると、「電球型蛍光灯は白熱電球より値段は高いが電力は5分の1で済むため、経済性に優れている」という。
一方、「エコロジーに役立つ家電製品でこれから購入したいもの」を聞くと、「自動掃除機能付エアコン」(51.2%)が1位。以下、「電気蓄熱暖房機」(50.4%)、「液晶テレビ」(49.1%)などが僅差で続いた。電気蓄熱暖房機とは割安な夜間電力で熱を蓄えて、経済的に部屋を暖められる暖房機のこと。知名度は低いが人気を集めているようだ。
電力を消費する家電製品ではなく、エコロジーな電力を得られる製品の需要はあるのだろうか。「戸建住居に入居した場合、太陽光発電システムを導入したいか」との質問には、「既に導入している」(2.3%)、「とても導入したい」(41.7%)、「まあ導入したい」(40.6%)。合計すると実に84.6%に達しており、ニーズの大きさがうかがえる。
しかし、実際に太陽光発電システムを導入するとなると設置費用が負担となる。そこで、「太陽光発電システムを導入してもよいと思う費用」を尋ねたところ、60.5%は「100万円以下でないと導入できない」と回答。費用を安くするための技術的な課題が解決できれば、導入が急速に進むことも考えられそうだ。
インターネットによる調査で、930人(男性507人、女性423人)が回答した。調査期間は7月2日から4日。
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