安全・安心なイメージがあるコンビニやスーパーは?
“食の安全”がおびやかされる事件が続いている一方、原材料価格の高騰でさまざまな食料品が値上がりしている。消費者は価格と安全性どちらをより求めているのだろうか? NTTレゾナントの調べ。
牛肉やウナギの産地偽装や中国製冷凍ギョーザによる中毒事件などが食の安全を揺るがしている一方、原材料価格の高騰で食品価格の値上げが相次いでいる。こうした状況下、消費者の価格や安全性に対する意識はどうなっているのだろうか。
NTTレゾナントの調査によると、「食料品を購入する際に価格と安全性のどちらを重視するか」と聞いたところ、「価格重視(何よりも価格を重視する+どちらかと言えば価格を重視する)」が35.5%、「安全性重視(何よりも安全性を重視する+どちらかと言えば安全性を重視する)」が46.2%と、価格より安全性を求める人が多かった。
年代別にみると、25〜34歳では「価格重視」が48.8%で「安全性重視」が33.9%と価格を重視する人が多かったが、55〜64歳では「価格重視」が27.1%で「安全性重視」が54.7%と安全性が逆転している。年代が上がるにつれて、安全性を求める人が増えているようだ。
安全・安心なイメージがある店は?
消費者はどの店に対して安全・安心だというイメージを抱いているのだろうか。主要コンビニエンスストアのイメージを調べたところ、「安全・安心だ(非常に安全・安心だ+まあ安全・安心だ)」と回答した人の比率が最も高かったのは「セブン-イレブン」(51.9%)だった。以下、「ナチュラルローソン」(50.3%)、「ローソン」(45.9%)が続き、全国展開のコンビニエンスストアが上位を占めた。
同様に主要スーパーのイメージも調査したところ、「安全・安心だ」と回答した人の比率が最も高かったのは「紀伊国屋」(53.3%)。以下、ジャスコ(51.8%)、明治屋ストアー(50.0%)が続く。高級志向のスーパーが上位に多く入っている。
インターネットによる調査で、対象は食料品を週1回以上購入している男女1059人(男性521人、女性538人)。調査時期は6月27日から7月1日。
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