企業理念が「社員の行動の指針になっている」会社は25.5%
「グローバルな○○の確立」「○○を創造する」など、多くの企業では企業理念を定めている。しかし、企業理念がモチベーションになると考えている社員はあまりいないようだ。ソリューションの調べ。
企業の進むべき方向を明確にするために、企業理念を策定している会社は多い。事務所などに「○○を創造する」といった企業理念を紙に書いて掲げている企業もあるが、社員たちはどのように受け止めているのだろうか。
ソリューションの調査によると、勤務する会社で企業理念(経営理念・ミッション)を定めているのは58.2%と、過半数の企業が企業理念を定めていることが分かった。
それでは、企業理念はどの程度根付いているのか。企業理念を定めている企業で働く人に「企業理念を覚えていますか」と尋ねると、「覚えている(暗記している+暗記はしていないがだいたいの内容は覚えている)」は79.0%だった。
5人に4人は企業理念をおおまかに把握していることになるが、企業理念はどのように伝えられているのだろうか。「会社は企業理念をどのような手段で社員に伝えていますか」と尋ねると、「社内に掲示されている」が44.1%でトップ。以下、「Webサイトに掲示されている」(25.2%)、「カードが全社員に配られている」(23.5%)が続いた。
また、「企業理念についてどのように考えていますか」と尋ねると、「企業が進むべき方向が示されている」が30.4%で最も多く、次いで「企業理念の内容が現場の社員に浸透していない」(29.5%)、「経営者の考えが反映されている」(27.5%)という結果だった。
ただ、「社員のモチベーションがあがる要因になっている」と回答したのはわずか7.2%。「社員の行動の指針になっている」も上位だが25.5%に過ぎず、「企業理念を掲げる意味がないと思う」という人も11.5%いた。
インターネットによるアンケート調査で、対象は三大都市圏の会社員600人(部長・課長300人、役職なし300人)。調査時期は2008年5月。
関連記事
- 上司は頼りにならない? 厳しく指導されたい若手社員は約2割
自分の強みと弱みを理解している若手社員と、そうでない若手社員にはどのような違いがあるのだろうか? 自分の能力を認識している人は「自立性」や「成長度」などの項目でポイントが高かった。クレイア・コンサルティング調べ。 - 老舗企業が重視するのは「信・誠・継」
明治末年までに創業した老舗企業に自社の強みを尋ねると「信用」「伝統」を挙げる声が多かった。逆に老舗企業が考える自社の弱みとは……? 帝国データバンク調べ。 - 最も多い社名は?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.