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iPhoneはぜいたく品ではない――comScore調査
高価というイメージもあるiPhoneだが、コミュニケーションと娯楽を統合した実用的なツールとして、やや所得の低い層で購入が増えているという。
iPhoneはぜいたく品から実用的なツールになりつつある――米調査会社comScoreが10月27日、このような調査結果を発表した。
同社のiPhoneユーザー属性調査によると、iPhone所有者のうち43%は年収10万ドル以上だが、特にiPhone 3G発売後、年収がやや低い所得者層でiPhone購入者が最も増えているという。2008年6月以降、年収2万5000〜5万ドルの所得者層ではiPhone所有者が48%増えた。年収10万ドル以上のiPhone購入者の増加率(16%)の3倍、全体(21%)の2倍以上のペースだ。その次にiPhone所有者が増えたのは5万〜7万5000ドルの所得者層で、増加率は46%だった。
世帯所得 | 6〜8月の増加率 |
---|---|
2万5000ドル未満 | 16% |
2万5000〜4万9999ドル | 48% |
5万〜7万4999ドル | 46% |
7万5000〜9万9999ドル | 3% |
10万ドル以上 | 16% |
全体 | 21% |
(資料:comScore Mobile) |
「200ドルのデバイスと月額70ドルの携帯電話サービスは、可処分所得の少ない人々にはやや高いように思える。だが、複数のデバイスやサービスを使う代わりにiPhone 1台で済ませれば節約になるため、iPhoneはぜいたく品から、実用的なコミュニケーションと娯楽のツールに変わっている」とcomScoreのアナリスト、ジェン・ウー氏は述べている。
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