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インサイトのコンセプトモデル、日産の電気自動車――最新エコカーを見てきましたエコプロダクツ2008(3/3 ページ)

ハイブリッドカー、電気自動車、燃料電池車……自動車メーカー各社は今、「エコカー」と総称される次世代のクルマの開発に真剣に取り組んでおり、エコプロダクツ2008ではその一端を見ることができる。また記事の最後に、ちょっと変わった“ハイブリッドカー”を紹介する。

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コマツユーティリティー「ARION HYBRID」

 最後にちょっと変わった“ハイブリッドカー”を紹介しよう。コマツユーティリティーのフォークリフト「ARION HYBRID(アリオンハイブリッド)」だ。

 一般車で「ハイブリッド」といえば「ガソリンエンジン+バッテリー」のハイブリッドが多いが、アリオンハイブリッドは「バッテリー+キャパシタ」のハイブリッドだ。

 実はフォークリフトの世界ではすでに電気を動力源とするバッテリー車が普及しているのだそうだ。ディーゼルエンジン車よりランニングコストに優れる上、排ガスを出さないバッテリー車は室内での荷役作業にも都合が良い。

 しかしバッテリーを搭載するフォークリフトには課題があった。充電時間の長さ(10〜13時間)の割に稼働時間が短い(1.5トン車で約6時間)こと、またバッテリーの消耗とともに電力が低下し、作業スピードも落ちることがそれだ。

 アリオンハイブリッドでは、大型のキャパシタ(充電装置)を搭載し、バッテリーと2系統の電源を持つことでこの課題をクリアしている。発進・荷上げなど大きな電力が必要な場合にはキャパシタの電力を、走行中はバッテリの電力を使い、減速時や前後進を切り替えるときに発生する回生エネルギーをキャパシタに回収するのだ。

 ハイブリッドカーといえば「ガソリン+バッテリー」「燃料電池+バッテリー」と思いこんでいたので、バッテリーハイブリッドという考え方はとても面白かった。ちなみにアリオンハイブリッドの販売価格は約400万円(一般のバッテリーフォークリフトは300万円程度)。2007年4月に発売され、現在約500台が稼働中だという。

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