原油価格の高騰により、2008年8月には1リットル当たり196円(ハイオク)まで上昇したガソリン価格。9月以降は下落傾向が続いているが、ガソリンスタンドを利用する消費者の意識はどう変化しているのだろうか。
2008年11月以降にガソリンスタンドで給油した人は60.1%。給油したという人にガソリンスタンドの種別を聞いたところ、「フルサービスステーション」が29.1%、「セルフ式スタンド」が53.3%、「両方」が17.4%であることが、アイシェアの調査で分かった。
ちなみに同社は5月にも、利用頻度の多いガソリンスタンドについて調査しており、そのときの結果は「フルサービスステーション」が28.5%、「セルフ式スタンド」が46.7%、「両方」が24.8%だった。ガソリン価格は下落傾向にあるものの、価格の安いセルフ式スタンドを利用している人が多いようだ。
20代〜40代で見ると、20代のセルフ式スタンド利用率が64.7%と、ほかの世代を10ポイント前後上回った。セルフ式スタンドの利用者が多いことについて「景気の低迷もあるが、フルサービスステーションの閉鎖や撤退などで利用する人が減少しているのだろう」(アイシェア)としている。
調査を実施した12月初旬のガソリン価格(129円)について、どのように感じているのだろうか。11月以降に給油した人に聞いたところ、「まだ高い」が33.3%、「ちょうど良い価格」が10.5%、「だいぶ安くなった」が55.4%。ちなみに5月のガソリン価格は171円で、そのときの調査では97.2%の人が「高い」と感じていた。
インターネットによる調査で、429人(男性55.2%、女性44.8%)が回答した。調査期間は12月8日から12月10日まで。
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