2008年に最も売れたクルマはホンダの「フィット」、トヨタの「プリウス」も5位に
日本自動車販売協会連合会は、2008年の新車販売台数概況を発表。販売台数が前年を6.5%下回る中、最も売れたクルマは本田技研工業の「フィット」だった。
日本自動車販売協会連合会は6日、2008年の新車販売台数(軽自動車除く)が321万2342台(前年比マイナス6.5%)だったと発表した。金融危機の影響で年後半にかけて販売台数が急減、11月と12月は2カ月連続で前年同期の販売台数を20%以上下回った。
メーカー別の新車販売台数(軽自動車除く)を見ると、トップはトヨタ自動車で145万4138台。以下、日産自動車(53万2036台)、本田技研工業(42万1050台)、マツダ(18万7234台)が続いた。しかしトップのトヨタ自動車も前年の販売台数を7.9%下回っており、前年より販売台数を増加させたのは本田技研工業(プラス6.9%)、スズキ(プラス2.7%)、富士重工業(プラス0.3%)の3社だけだった。
最も売れたクルマは?
同連合会が8日に発表した2008年の新車乗用車販売台数ランキング(輸入車及び軽自動車を除く)によると、2008年に最も売れたクルマは本田技研工業の「フィット」で17万4910台。以下、トヨタ自動車の「カローラ」(14万4051台)、トヨタ自動車の「ヴィッツ」(12万3337台)、トヨタ自動車の「クラウン」(7万4904台)、トヨタ自動車の「プリウス」(7万3110台)、日産自動車の「セレナ」(7万2927台)が続いた。
フィットは2003〜2007年に販売台数トップだったカローラを抜き、6年ぶりに首位に返り咲いた。またハイブリッド車のプリウスは2007年より販売台数を25.4%伸ばし、発売以来初めてベスト10内にランクインした。
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