健康維持や交通費節約などのため、自転車で通勤するビジネスパーソンが増えているという。しかし自転車に関する法律は、どの程度浸透しているのだろうか。
飲酒運転や2人乗り、携帯電話の使用などといった自転車走行時の行為のうち、見かけたことがあるものを挙げてもらったところ、「傘を差す」が88.5%で最も多いことが、アイシェアの調査で分かった。このほか「2人乗りなどの定員外乗車」(87.2%)、「横に並んで走行する」(86.2%)、「無灯火運転」(83.3%)、「携帯電話の使用」(80.0%)と続いた。
さらに「ヘッドフォンで音楽を聴く」(78.6%)、「手やハンドルに荷物を掛けて運転する」(76.1%)、「ベルで歩行者を避けようとする」(73.5%)が7割を超えるなど、多くの人はこうした行為を日常的に見ているようだ。
こうした行為を自転車の運転時に行うと、道路交通法により罰せられる可能性がある。そのことを知っているかと聞くと、「知っていた」が61.5%、「知らなかった」が38.5%。この結果について「自転車の交通ルールがいまひとつ浸透していない実態が浮かび上がった」(アイシェア)としている。
携帯電話を使った調査で、20代〜40代の男女514人が回答した。調査期間は5月26日〜29日まで。
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