今度のトイレは4.8リットルの水を流すだけ。TOTOの新ネオレスト
TOTOは8月に、洗浄水量が4.8リットルの節水トイレを発売する。従来のトイレの洗浄水量は13リットルが多い中、どのようにして節水を可能にしたのだろうか?
TOTOは6月23日、洗浄水量を4.8リットルに抑えた新「ネオレスト ハイブリッドシリーズ」を発売すると発表した。従来のトイレの洗浄水量は13リットルが多く、節水トイレでも6リットルが一般的。TOTOの試算によると、洗浄水量13リットルのトイレに比べ新ネオレストを利用すれば、年間の水道・電気代が計1万7000円以上節約できるという。8月3日から発売し、価格は28万4550円〜37万9050円。
「eco小」ボタンを搭載
新ネオレストはどのようにして節水を実現したのだろうか。従来のネオレストでは水の流す時間を一定時間で制御していたが、トイレごとに水圧が異なるため「一定時間」に流れる水の量が違っていた。そこで新ネオレストでは、水圧を自動で学習できる機能を搭載。水圧に合わせて使用する水の時間を変えることで、「1回に流す量を一定に保ち、最適な洗浄水量で洗浄することが可能になった」(レストルーム事業部・秋吉修氏)としている。
このほか新ネオレストでは、男性が小用を足した時などに使える「eco小」ボタン(3.8リットル洗浄)を搭載した。TOTOが実施した調査によると、56.6%の人がトイレで「大洗浄」「小洗浄」を使い分けるという。自分で使い分けるという人に、小洗浄で流す理由を聞いたところ、「小用のとき」のほか、「掃除のとき」という理由が目立った。そこで新ネオレストでは「小」よりさらに少ない水量で流せる「eco小」ボタンを追加した。
水の節水はC02排出量の削減にも貢献するため、トイレの節水規制を定めている国は多い。米国は1994年に、洗浄水量が6リットルを超えるトイレの生産を禁止、さらにカリフォルニア州では4.8リットル規制の動きも出ている。
TOTOは米国や中国などで、洗浄水量4.8リットルのトイレを販売し、累計で26万台を出荷している。今後はタンク付きのトイレも含め、世界市場に投入する住宅向け商品をすべて4.8リットル対応にする方針だ。
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