世界各国のホテル従業員に聞く、日本人観光客の評判
世界各国のホテル従業員に国別の観光客の印象を聞いたところ、世界最良の旅行者に3年連続で日本人が選ばれた。日本人は「行儀の良さ」や「礼儀正しさ」などが高く評価される一方、「現地の言葉を話す」の項目ではワースト3位に。エクスペディア ホールディングス調べ。
世界各国のホテル従業員は旅行者に対し、どのような印象を抱いているのだろうか。世界各国のホテルのマネージャに国別の観光客の印象を聞いたところ、“世界最良の観光客”に3年連続で日本人(71ポイント)が選ばれていることが、オンライン旅行会社エクスペディア ホールディングスの調査で分かった(関連記事)。今年で3回目となる同調査では、初めてアジアエリアのホテルマネージャーも調査対象となり、日本人は、エリア別(欧州、米国、アジア)に集計したそれぞれのランキングにおいても1位に選ばれた。
2位には英国人(52ポイント)、3位はカナダ人(51ポイント)がランクイン。一方、ワースト1位はフランス人、以下、スペイン人、ギリシア人と続いた。
この調査は、全9項目の質問に関して「最良」「最低」をそれぞれあげてもらう質問形式で実施。最良に選ばれた国を10ポイント、最低に選ばれた国を0ポイントと換算し、そのほかの国は順位に応じてポイントを割り当てている。日本人は「行儀の良さ(その国のマナーや一般的なエチケットを守る)」「礼儀正しい」、「部屋をきれいに使う」、「騒がしくない」、「不平が少ない」の項目において1位に選ばれた。また「旅先での気前の良さ」(5位)、「チップの気前の良さ」(5位)、「ベストドレス(おしゃれ)」(4位)でも上位に並んだ。
一方「現地の言語を話す」においてワースト3位と、「日本人が旅先での言葉に苦労していることが浮き彫りになった」(エクスペディア ホールディングス)としている。
インターネット(メール)による調査で、4557軒のホテルが回答した。調査期間は6月10日から6月23日まで。
旅先でのファッションセンス1位は?
日本人のほか、英国人や米国人はどのように評価されているのだろうか。英国人は「行儀のよさ」「礼儀正しさ」「気前の良さ」の項目で、それぞれ2位という高い評価を得た。ただ「苦情が多い」という点ではワースト2位という結果に。「礼儀正しく気前もいいが、言うべきことはしっかりと言う、成熟した旅行者といえるかもしれない」(エクスペディア ホールディングス)
米国人は「行儀のよさ」「礼儀正しさ」「部屋をきれいに使う」「騒がしい」などの項目で、それぞれワースト1位。その一方「気前の良さ」「チップの気前の良さ」「現地の言葉を話す」で、それぞれ1位となった。
また旅先でのファッションセンスに関しては、1位が「イタリア人」、次いで「英国人」「フランス人」「日本人」だった。逆にワーストドレッサーは、「米国人」「ドイツ人」「オーストラリア人」が選ばれた。
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