西武鉄道を傘下に持つ西武ホールディングスが6月に行った株主総会では、痴漢冤罪を防止するため、男性専用車両の設置を求める株主提案がなされたが否決された。男性専用車両が必要だと思っている人はどのくらいいるのだろうか。
アイシェアの調査によると、「女性専用車両は必要だと思いますか?」と尋ねたところ、「必要だと思う」は54.0%。「必要だと思う」の比率は男性(49.4%)より女性(60.2%)の方が高く、また年代が上になるほど高くなっている(20代47.0%、30代55.6%、40代59.2%)。
「男性専用車両は必要だと思いますか?」と聞くと、「必要だと思う」は40.3%と女性専用車両よりニーズは小さかった。男性専用車両を必要と思わない理由を尋ねたところ、「ラッシュ時は男性客の比率が高いので女性を専用車に集約する方が効率的」「女性専用車両自体が不要だから」「そもそも通勤時間帯の混雑緩和を優先すべき」などの意見が寄せられた。
痴漢に間違われないために
満員電車で乗客が密集していると、誤解も生まれやすいもの。「満員電車で男性は痴漢に間違われないように気を付けた方がいいと思いますか?」と尋ねたところ、「そう思う」は82.7%。「そう思う」の比率は男性(80.1%)より女性(86.1%)の方が高く、年代が上になるほど高くなっている(20代76.2%、30代84.8%、40代86.9%)。
「そう思う」と答えた人に「男性は痴漢に間違われないようにどのように気を付けるのが良いと思いますか?」と聞くと、最も多かったのは「両手を分かりやすい位置に置く」で82.2%。以下、「女性の近くに行かない」(52.6%)、「荷物を上の棚に置く」(11.8%)、「入り口付近には立たないようにする」(8.9%)、「動く時は周囲に知らせる」(7.6%)が続いた。
男女別に見ると、「両手を分かりやすい位置に置く」(男性83.2%、女性80.9%)や「女性の近くに行かない」(男性54.0%、女性50.8%)は女性より男性の比率が高かったが、「荷物を上の棚に置く」(男性9.2%、女性15.1%)や「入り口付近には立たないようにする」(男性6.8%、女性11.6%)は男性より女性の比率が高くなっており、男女で意識は少し異なっているようだ。
インターネットによる調査で、対象は男女543人(男性57.5%、女性42.5%)。調査期間は7月10日から15日。
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