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どうなる総選挙? 北海道のアノ大物議員のポスターにイタズラ伊藤惇夫と上杉隆が総選挙を占う(2/3 ページ)

8月30日の総選挙まで1カ月を切った。各社の世論調査によると「民主党有利」が伝えられているが、本当に有権者は民主党を支持しているのだろうか? 政治アナリスト・伊藤惇夫氏とジャーナリスト・上杉隆氏が、選挙戦の行方などを占った。

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選挙後の行方

 選挙後、日本の政治はどのような局面を迎えることになるのだろうか。伊藤氏は3つのパターンを示し、このように予測した。

民主党が政権を手にした場合

 国民新党や社民党などと、連立政権を組む可能性が高い。もし小沢一郎氏が力を発揮すれば、最低でも1年以上政権を持たせようとするだろう。小沢氏はできるだけ政権を維持することで、自民党が分裂することを狙っている。

自民党と公明党の連立政権が維持された場合

 小沢グループ(100人ほど)が、民主党を離党するだろう。野党でいるよりも、自民党との連立政権の道を選ぶ可能性が高い。

自民・公明または民主――いずれも過半数に達しない場合

 無所属議員の奪い合いになるだろう。その結果、政界再編に突き進む可能性がある。

 最後に伊藤氏は「いずれにせよ総選挙が終わったあとも、日本の政局はしばらく落ち着かないだろう」といった見方を示した。

民主党が勝つ


ジャーナリストの上杉隆氏

 麻生太郎総理(福岡8区)の選挙区と大物政治家が多い北海道に足を運んだ上杉氏。福岡と北海道を見て、今回の選挙戦をどのように見ているのだろうか。

 伊藤氏と違って、上杉氏はかなりの確率で「民主党が勝つ」と見ている。その理由の1つに「東京都議会選挙(都議会選)での民主党の勝利」を挙げている。2005年の郵政選挙のケースは例外として、これまで都議会選の結果は、その後の選挙にもつながってきた。今回の総選挙では小泉純一郎元総理のような強烈なキャラクターを持つ人はいない。かといって有権者は積極的に民主党を支持しているのではなく「『懲罰的に自民党を懲らしめてやろう』といった空気が漂っている」という。

 また上杉氏は都議会選で出口調査をしている人に話を聞いたところ、やはり「多くの有権者は民主党に投票した」といった意見が多かったそうだ。しかし誰に投票したのか? という質問に対しては「すぐには答えられない有権者が目立った」という。つまり民主党の○○さんに投票する――といった人は少なく、とりあえず民主党に投票するという流れが強かったようだ。

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