今だからこそ、総理大臣には「ホリエモン」……その理由は?:上杉隆×ちきりん「ここまでしゃべっていいですか」(2/2 ページ)
ジャーナリスト・上杉隆氏と正体を明らかにしない人気ブロガー・ちきりんさんの対談8回目。8月30日に総選挙が行われるが、2人は総理大臣は誰がいいと思っているのだろうか?
世の中には2種類の人間がいる
ちきりん 私は世の中には、2種類の人間がいると思っているのです。例えば「このチーズがおいしい」といって、毎回同じチーズケーキを食べる人。もう1つは「こんなにチーズケーキがおいしいということは、この店のアップルパイもおいしいかもしれない」と思う人。いつも同じものばかり食べる人と、そこから広げていく人とは“違い”があると思う。
私の場合、チーズケーキがおいしければ、次にアップルパイを食べようとするタイプ。どちらがいいとか悪いとかはないが、アップルパイを食べようとする人はチャレンジ精神があるのでは。
上杉 麻生総理の場合で言うと、チーズケーキばかり食べるタイプ。だって同じホテルのバーばかりに行っているから(笑)。
ちきりん 「ホテルのバーは高い」という人がいますけど、基本的には安全。ぼったくることはないし、一定の客層しかいない。そういう意味で、麻生さんは最も安全な所にしか行っていない。まさにチーズケーキばかり食べるタイプ。
私が政治に興味を持ったのは、政治には独特の“ぐちゃぐちゃさ”があるから。ビジネスの世界だと論理的に計算して物事が進んでいくけれども、政治の世界は必ずしも正しいことを選んでいない。論理が全く通用しないのが政治。論理が通用しないということは、人間のエゴが出てしまう……そこが面白いのだと思いますね。
上杉 やっぱりちきりんさんは、“お祭り好き”ですね。
ちきりん おいしいと思ったチーズケーキをいつも食べている人は、決まった通りに動かないと「不安」に感じるのかもしれない。人生が何歳で終わりということが決まっていれば、逆算して「これもしなくちゃ、あれもしなくちゃ」と思うかもしれない。だけど人生はどこまで生きられるのか分からないところに、面白さがあると思いますよね。(続く)
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