9月1日は防災の日。静岡が震度6弱の地震に襲われるなど、8月は大きめの地震が多く発生した。実際に大地震が起こった時、備えができている人はどのくらいいるのだろうか。
マクロミルの調査によると、地震に対して何らかの備えをしている人は46.0%と半数に満たなかった。
備えをしている人に「どのような備えをしていますか?」と尋ねたところ、トップは「懐中電灯・非常灯を置く」で46.1%。以下、「非常持ち出し袋を用意」(42.2%)、「水・非常食を確保」(40.0%)、「家具の転倒防止」(39.1%)、「防災訓練に参加」(21.7%)、「避難場所・避難経路の確認」(21.7%)が続いた。どの対策も年代が上になるほど比率が高くなる傾向にある。
「大地震が起きたら、何を持って逃げますか?」と聞くと、「携帯電話」(27.0%)と「財布」(24.4%)がそれぞれ約4分の1を占めた。以下、「通帳・印鑑」(9.0%)、「めがね・コンタクトレンズ」(8.0%)、「非常持ち出し袋」(7.6%)、「水・食料」(7.0%)、「ペット」(6.4%)が続いた。
男女別に見ると、男性の1位は「財布」(30.4%)で女性より12.0ポイントも高かった。また、年代別に見ると、下の年代ほど「携帯電話」の比率が高くなる傾向にあった(50代以上24.0%、40代17.0%、30代27.0%、20代29.0%、10代38.0%)。
災害に備えて、携帯電話各社が相手の電話番号を入力するとその人の安否情報を確認できる災害掲示板サービスを用意している。その内容を示した上で、知っているかどうか尋ねたところ、「知っている(利用している+知っているが、利用したことはない)」は80.0%と認知度は高かった。
インターネットによる調査で、対象は15歳以上の男女500人。調査期間は8月24日と25日。
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