コラム
台北−高雄が96分! 台湾新幹線に乗ってみた:編集長ヨシオカの台湾レポート(3/3 ページ)
2007年に開通した台灣高鐵(台湾新幹線)。現在走っている700Tは、日本の700系をベースに作られたものだ。格段にアクセスが良くなった台湾南部へ、新幹線で出かけてみよう。
台中を過ぎてさらに南へ。 阿里山のふもとの町、嘉義(ジャーイー)や、台南(タイナン)あたりの風景は、まさに“南国”。シュロの木や田んぼ、畑、ため池が連なる景色を眺めていると、あっという間に時間が経つ。ちなみに台湾新幹線、スピードが出ている割にあまり揺れないので乗り心地がいい。ノートPCを開いて作業していても、気持ち悪くなりにくいのはうれしい。
台南駅は、台湾第4の都市である台南市の最寄り駅だが、この駅を利用するときは少々注意が必要。というのは、台南市街部から新幹線の台南駅までは非常に離れており、タクシーでも30分くらいかかるからだ。
台南駅から終点の左営(高雄)駅まではわずか15分。この区間の途中から、台湾新幹線は再び在来線と並走する。左営駅の少し手前には新幹線の車両基地があり、700Tが並んで止まっているのが見られる。
台北から最短96分で到着する左営駅は、台湾第二の都市・高雄(カオシュン)の最寄り駅。駅舎は巨大で、まるで空港のようだ。
新幹線の左営駅は、MRT「左営駅」と在来線「新左営駅」との接続駅。ここからMRTに乗り換えて20分くらいで、高雄の中心地(MRT・在来線高雄駅)に到着するというわけだ。
これまで台北−高雄間は在来線特急で4時間半程度かかっていたそうだが、新幹線だとあっという間だった。機会があれば、また別の記事で台南のようすをレポートしたい。
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