薬剤師などの不在で……2割以上が「薬を購入できない状況」を経験
医師の処方せんがなくても、薬局などで購入ができる大衆薬。その大衆薬を購入するという人はどこで手に入れているのだろうか。ドゥ・ハウスの調査によると、91%の人が「ドラッグストア」で購入していることが分かった。
医師の処方せんがなくても、薬局や薬店で購入できる大衆薬(OTC:Over The Counter drug)。大衆薬を購入するという人はどこで薬を手に入れているのだろうか。マーケティング事業を展開しているドゥ・ハウスの調査によると、91.0%の人が「ドラッグストア」で購入していることが分かった。スーパーやコンビニなどでも大衆薬を取り扱っているが、まだ薬の種類が少ないこともあって、薬局・ドラッグストアー以外で購入している人は1割にも満たなかった。
大衆薬を薬局・ドラッグストア以外で購入するという人に、その理由を聞いたところ「安売りをしていて価格が安かったから」(20代男性/スーパーで購入)、「仕事帰りで薬局がしまっていたがコンビニで薬が売っていたので(40代男性/コンビニ)、「ポイントが付くから(50代男性/家電量販店)といった回答が目立った。
インターネットによる調査で、首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)に在住している20歳〜69歳の男女300人が回答した。調査期間は8月28日から9月4日まで。
薬剤師などが不在で「購入できなかった経験がある」5.3%。
店頭での薬剤師または登録販売者の不在により、第1類・第2類医薬品を買えなかったという人はどのくらいいるのだろうか。78%の人が「経験していない」と答えているものの、「自分がそのような経験をしたことがある」(5.3%)と「不在を知らせるボードやパネルを見たことがある」(16.7%)を合わせると、2割以上の人が「購入できない状況」に居合わせた経験があるという結果に。
薬剤師または登録販売者の不在で購入できなかった人からは「もっと遅くまで薬を買えるようにしてほしい。それもサービスの一環であると思う。もうこの店では食品なども含めて購入しない」(38歳女性)、「休日夜7時すぎ、棚やワゴンに布がかけられていて、お知らせの紙が貼ってあった。急に必要になって買いに来た時、買えなかったらこまるので、常備薬はなくなる前に買っとかないとダメ」(44歳女性)といった声があった。
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