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「リクルート出身でもダメなことはある」をつらつらと考える(2/2 ページ)

「リクルートはブランディングが上手で、自社出身者はどこでも通用する」といったことを耳にしたことがある人もいるだろう。しかし筆者の伊藤氏は「私が見た事業会社に移ったリクルートの人々はあんまり……」とも。なぜ、“リクルートの人々はあんまり”と感じているのだろうか。

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100分の1よりも、1万分の100のほうが影響力はでかい

 テレマーケティングノウハウがあれば、確かに自分で切り開いて行ける力はつくかもしれません。あんまりマジメにやる人はいないですけど。そういう意味ではそうなんでしょうけどね。

 ただ、いわゆる販売の階段を自分で、自分の頭で考えて作って、提案をしていくのって本当に上手? というところはあると思っています。ベンチャーだと、そういうことが必要です。販売の階段は前に書きました(関連記事)

 あとまあ、リクルートさんは社員が大量にいます。そりゃ、成功事例もいっぱい出るわ……と思うぐらいいます。

 確かに、100分の1よりも、1万分の100のほうが影響力はでかいです。100人の中で、1人がうまくいくことより、1万人の中で100人がうまくいくほうが、確率的には同じでもインパクトは大きいですよね。いわゆる効率は同じでも、効果が違うというお話です。

 あるPR会社の経営者は、リクルートと合わなかったようで「リクルート出身者に逸材なし!」とよく言っていました。その会社のスタイルは、自分でカスタムの提案を組まないと成立しない商売でしたね。

 まあ、会社としてのシステムはないけどね、というところでした。向き不向きはあるよ、ということです。ブラジル人にもサッカー下手はいるよ、ということです。というか、本当にブラジル人なのかな、とも思います。

 まあ、イメージ操作というのは「金と力」があればできるもんですね。リクルートが儲かってる会社であることは間違いなく、儲かる仕組みがしっかりしている会社であることも間違いないとは思います。いや、社員を積極的に卒業させて、その後のケアのシステムまであると言ったほうがいいでしょうか?

 スタッフ、出身者がどうか? は、どこでも通用するというのは、私は違うのでは? と思うのですね。何人か、幻想を抱いて失敗する経営者を見たので、つらつら書いてみました。特に他意はないですよ。念のため。(伊藤達夫)

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