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環境+クルマ=未来が少し見えてきた…… フランクフルトの国際モーターショー(後編)松田雅央の時事日想(3/3 ページ)

クルマ社会が急速に変化する中、各自動車メーカーはエコカーの開発にしのぎを削っている。ドイツを代表するメルセデス・ベンツやBMWは、どのようなクルマを開発しているのだろうか。フランクフルト国際モーターショーの様子を紹介する。

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水素自動車は普及するのか?

 電気自動車とともに水素自動車の開発も進んでいる。メルセデス・ベンツの燃料電池タイプ水素自動車「F-Cell」は社会実験段階にあり、2010年からリースされる予定だ。

 ただ、水素自動車の場合は水素ステーション建設を含めたインフラ整備に巨額の資金が必要となる。現在のところドイツ国内の水素ステーションは十数カ所しかない。メルセデス・ベンツ、EnBW(エネルギー供給会社)、シェル、Total(トタール、ガソリンスタンド)、ヴァッテンファール(エネルギー供給会社)などが協力し、2015年までに全国1000カ所の水素ステーション建設を目標としているが、政府の水素社会構想が足踏みしていることもあり先行きは不透明だ。

 ハイブリッドカーは普及段階、電気自動車は社会実験段階、そして水素自動車は技術的な開発は進んでいるものの普及は水素社会構想の成熟次第。さて、次回のIAA 2011はどのような展開を見せるのだろう。

メルセデス・ベンツの燃料電池タイプ水素自動車「F-Cell」(左)、F-Cellに搭載されている燃料電池の模型(右)

MINIのレーシングシュミレーションコーナー(左)、ドイツ連邦軍のブースに展示された本物の軍用車(右)

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