日立製作所のグループ会社である日立ビークルエナジーは10月19日、ハイブリッド電気自動車などに搭載するリチウムイオン充電池の第3世代品量産ラインが完成したと発表した。本格稼働は2010年の予定。
日立ビークルエナジーは、日立製作所、新神戸電機、日立マクセルが共同で設立した自動車用リチウムイオン充電池の開発・製造会社。第3世代品量産ラインは月産30万セルの量産能力があり、既存の第2世代品量産ラインの月産4万セルと合わせると、月産34万セルを供給できるようになる。生産するリチウムイオン充電池の出力密度は3000ワット/キロと第2世代に比べて約15%向上しており、量産可能なリチウムイオン充電池としては世界トップレベルであるという。なお、車載用リチウムイオン充電池の販売は、日立オートモティブシステムズが行う。
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