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LEAFにランドグライダー……“ゼロ”を約束するクルマが続々、日産自動車:東京モーターショー2009(2/2 ページ)
「ゼロ・エミッション競争の幕が切って落とされた」という日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼CEO。その日産は、東京モーターショーでどのようなクルマを展示していたのだろうか。
EVのラインアップ拡充を急ぐ
日産はLEAF以外に、どのようなEVの投入を予定しているのだろうか。ゴーン社長は、新型NV200をベースにした小型商用電気自動車を販売すると発表。「救急車が病院に直接乗り入れることや、バンやタクシーがCO2排出が制限されている街に乗り入れることが可能」(ゴーン社長)という。
このほか高級車「インフィニティ」や2人乗りの超小型EV「ランドグライダー」など、EVのラインアップを拡充する予定だ。
ラングライダーは4輪を持つEVだが、これまでにない不思議な乗り物といった印象を持つ人が多いだろう。全長は3メートル10センチ、幅は1メートル10センチ、高さは1メートル41センチと、軽自動車よりも大幅にコンパクト。床下にリチウムイオンバッテリーを搭載し、後輪左右にそれぞれモーターを備えている。
ラングライダーの最大の特徴はコーナリングの際に、まるでバイクのように車体を傾ける(最大17度)ことだろう。クルマに搭載されたセンサーが走行速度や舵角などを感知し、コーナリングに最適な傾斜角度を即座に算出。ドライバーはステアリングを操作するだけで、車体が自動的に最適な角度に傾いてくれる。
ラングライダーについて「街中でも無理なく走ることができ、駐車も楽」(説明員)というが、バイクのように“峠を攻めたい”と感じる人もいるかもしれない。
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