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不況による必然のブームなのか? ご当地調味料の正しい味わい方(2/2 ページ)
醤油や塩など、ご当地調味料を利用したことがある人も多いのではないだろうか。いまはちょっとしたご当地調味料ブームとなっているが、その背景には長引く不況が関係しているのかもしれない。
また「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ、6月14日放送)では、「ご当地調味料いくつ探せるか!?」と題して、「かぜ水=岩手の種市で作られる調味料。ウニの身に塩を振り、染み出した水分を集めたもの」、「もくさい=九州の有明海だけでとれるワラスボという魚を生きたまま天日干しにしたものを、すり鉢で粉にしたもの」などが紹介されていた。
このようにご当地調味料は、大抵その地域の人たちの手仕事でできている。地域に蓄積されたヒトの力と、その人たちの背景にある地域特有の文化が絶妙のバランスで調合されてでき上がっている。
そこには、自由と責任感と誇りと長い時間……そんな健全な「地域の力」が詰まっているのだ。
世界に類を見ない日本の多様な気候と自然と、それを生かす人たちによって生み出されたご当地調味料。それに引かれるのは、日本人の証拠である。グローバルで、画一的で、安いばかりの競争に巻き込まれる一方で、日本人はどこかでいま、ローカルが輝くことに期待を寄せているのだと信じたい。
ご当地調味料に秘められている健全な地域の力は、日本の流通市場の健全化を牽引する力にもなることを期待する。(中村修治)
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