コラム
“ニセジャポ”にダマされてはいけない……海外の日本食事情:松田雅央の時事日想(3/3 ページ)
海外に行って「日本食を食べたいなあ」と感じたことがある人も多いはず。主要な都市に行けば日本食レストランを見つけるのは難しくないが、日本人が満足できる店はまだまだ少ない。そこでパリでスタートした、日本食レストラン推奨制度を紹介しよう。
審査は委員会のメンバーが5項目約20のポイントをチェックし50点満点で店を評価する。
主な審査ポイント
- 店舗(外観、装飾、雰囲気、使用する食器、清潔感など)
- 衛生・安全(トイレを含む衛生状態など)
- スタッフ(日本食に関する知識など)
- メニュー(メニューに正しい日本語が併記されている、日本食としての質と多様性など)
- 食材/味覚/視覚(食材の質、盛り付けや食器とのバランスに日本的要素が見られるなど)
進化する日本食
面白いもので、海外は新たな日本食が生まれる可能性に満ちている。例えば昔はアボガドを寿司に巻くなど想像もできなかったが、すっかり寿司の定番となり、これがまたうまい。海外にはそんな「創意工夫に満ちた新しい日本食」が生まれる余地があり、日本食に対する良質な刺激として大いに評価したい。
初めて日本食を口にする外国人が偽日本食に引っかかり偏見を持つのは残念過ぎる。日本食価値向上委員会の発行する認定店の小冊子はフランス人に大好評で「これさえあれば大丈夫」との声が聞かれる。パリの推奨制度は新しい試みであるがゆえに荒削りな部分は残るのが、さらに世界へ広がる日本食レストランのあり方に一石を投じている。
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