海外などで売られていることが多い偽ブランド品。買った経験のある人はどのくらいいるのだろうか。
東京流通研究所の調査によると、ファッションブランドのコピー商品や偽ブランド、海賊版ソフト(模倣品/海賊版)などを購入したことがある人は14.9%だった。
5年以内に模倣品/海賊版を購入した人に「何を買いましたか?」と尋ねたところ、最も多かったのは「財布」で44.1%。以下、「バッグ」(40.1%)、「時計」(29.6%)、「DVD(映画)」(18.8%)、「DVD(音楽・映像)」(15.5%)が続いた。比較的価格が高い商品が上位にランクインしているようだ。
5年以内に模倣品/海賊版を購入した人に購入経路を聞くと、最も多かったのは「海外の露店」で27.0%。以下、「海外のショップ」(25.3%)、「ネットオークション」(23.0%)、「国内のショップ」(20.4%)、「インターネットの通販」(15.8%)、「国内の露店」(10.5%)が続いた。海外だけでなく国内でも、インターネットなどを通じて購入している人が多かった。
5年以内に模倣品/海賊版を購入した人に「購入した商品が模倣品/海賊版であることを知っていましたか?」と尋ねると、「知っていた(知っていて購入した+確証はなかったがその可能性があると思った)」は87.5%。ほとんどの人は確信犯的に購入しているようだ。
インターネットによる調査で、対象は予備調査が18歳〜69歳の男女1050人(男性507人、女性543人)、本調査(5年以内購入者対象)が18歳〜69歳の男女304人(男性177人、女性127人)。調査期間は予備調査が7月10日から13日、本調査が7月15日から17日。
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