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エコと便利のちょうどいい関係――新型ゴルフ ヴァリアントに乗ってみた神尾寿の時事日想(2/4 ページ)

エコカーとは何か? ハイブリッドカーとは違うアプローチとして「低燃費だが高出力」という解を示しているのがフォルクスワーゲンだ。30〜40代男性がメインターゲットという、ゴルフベースのステーションワゴンに乗ってきた。

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特徴は「エコ」と「走りの良さ」

 そして新型ゴルフヴァリアントのセールスポイントは、ずばり「エコ(環境性能の高さ)」と、「走りの良さ」だ。

 フォルクスワーゲンは以前から、小排気量+過給器の技術で燃費を良くする「TSIエンジン」と、高効率でスポーティな走りを実現する2ペダルマニュアルトランスミッション(MT)の「DSG」をエコ技術の柱として推進してきた(参照記事)。ゴルフヴァリアントもその例に漏れず、全グレードが「TSI+DSG」のエコ仕様。とりわけベーシックグレードの「ゴルフヴァリアント TSIトレンドライン」(272万円)では、リットルあたり16.8キロメートルの低燃費を実現した。装備が充実した「TSIコンフォートライン」(322万円)が16.2Km/L、パワフルでスポーティな走りを目指した「TSIスポーツライン」(383万円)でも12.2Km/Lの燃費である。また全グレードがエコカー購入補助金に対応している。


ゴルフヴァリアントのベースとなっている新型ゴルフももちろん「TSI+DSG」のエコ仕様。新型ゴルフはTSI+DSGを評価され、2009年のインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している

 そして、もう1つゴルフヴァリアントの魅力になっているのが、「走りの良さ」だろう。

 これはTSI+DSGの特徴でもあるのだが、フォルスワーゲンのエコ技術は、エンジンの小排気量化を過給器(ターボやスーパーチャージャー)技術や先進のトランスミッション技術で補い、パワー感やダイレクト感を犠牲にしないよう腐心されている。さらに新型ゴルフからは、トランスミッションの改良による操作性の向上や、各種遮音技術による巡航時の静粛性向上なども図られた。安全性能もすこぶる高く、横滑り防止装置ESPを始めとする先進安全装備や合計8個のエアバッグ、急ブレーキ時に後続車の追突を抑止する「エマージェンシーストップシグナル」などが標準装備になっている。普段の街乗りだけでなく、高速道路のロングドライブから峠道まで、運転して楽しく、乗っていて安心・安全なエコカーとして作られているのだ。

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