2010年のサッカーのワールドカップ南アフリカ大会が近づいている。ワールドカップ中継はテレビの歴代視聴率でも上位に並ぶなど人気が高いが、そのレベルについてどう思われているのだろうか。
スカパーJSATの調査によると、日本のサッカー有識者に「日本代表戦を含めた国内のサッカー中継の番組内容に不満を感じることがありますか?」と尋ねたところ、「そう思う(ややそう思う含む)」は73%。一方、「欧州サッカーなどの海外サッカー中継の番組内容に不満を感じることがありますか?」と聞くと、「そう思う(ややそう思う含む)」は25%。国内サッカー中継と海外サッカー中継との間には大きな隔たりがあるようだ。
国内サッカー中継のどこに不満を感じているのだろうか。「現在の日本のサッカー中継で不足しているものは?」と尋ねると、最も多かったのは「プレーの意図を伝える実況解説」で59%。以下、「オフ・ザ・ボールの動きを見せる」(56%)、「各国監督の采配や戦術的特徴の分析」(44%)、「全体が見渡せる俯瞰(ふかん)映像」(42%)、「中立的・客観的な実況解説」(39%)、「辛口で厳しい実況解説」(34%)、「正確な実況解説」(32%)、「分かりやすい実況解説」(32%)が続いた。
スカパーJSATでは「見たままを伝える実況ではなく、一歩踏み込んでプレーヤーの判断理由やプレーの狙いを伝えることが、視聴者にとって有益であると考えているようだ」とコメントしている。
FAXやメールによるアンケート調査で、対象はJリーグクラブ関係者、高校・ユース・大学サッカー指導者、サッカー関連メディア関係者、海外・国内のサッカージャーナリスト、サッカーテレビ番組制作担当者100人。調査時期は10月13日〜11月13日。
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