コラム
職場では何が起きているのか? リストラとセクハラの温床に迫る:吉田典史の時事日想(3/3 ページ)
いまやリストラやセクハラの報道は珍しくないが、「自分の会社ではそんなことは起きていない」と思っている人も多いのでは。しかしあなたの知らないところで、“犯罪まがい”のことが行われているかもしれない。
無知な会社員をペテンにかける経営者たち
社内において意思を示さないと、苦しむのは会社員である。取材をしていて確信するが、多くの経営者、特にサラリーマン経営者は苦しんだ演出をしているだけ。彼らは、無知な会社員をペテンにかけるのが、実にうまい。
誰も言わないからこそ、加害者は前述の(2)の行為に進んでいくのではないだろうか。この卑劣な男たちは、警察官を前にして堂々と犯罪はできないだろう。一転して職場ではやりたい放題になる。そう考えると、理性やブレーキをかけることができない何かが、これらの職場にはあるのかもしれない。もちろん、この男たちに非はある。そこに弁明などいらない。
だが、それだけでは解決しない不気味なものが職場にはある。また日本人の心の奥深くに、その怖さが潜んでいるのではないだろうか。
吉田典史氏の近著
新著『あの日、「負け組社員」になった……他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)では、会社で起きている悪質な事例を集めています。よろしければ、ご覧ください。
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