どのくらいまで耐えられる? 年収のダウン幅
現在の年収に満足している人はどのくらいいるのだろうか。20歳以上のビジネスパーソンに聞いたところ、「満足している」という人は約4割であることが分かった。NTTデータ経営研究所調べ。
あなたは現在の収入に満足していますか? 20歳以上のビジネスパーソンに聞いたところ「大いに満足している」という人は2.6%にしかすぎず、「どちらかといえば満足」(33.8%)と合わせても4割弱であることが、NTTデータ経営研究所の調査で分かった。従業員規模別に見てみると、満足している割合は300人未満(29.2%)、300〜1000人未満(34.9%)、1000〜5000人未満(38.0%)、5000人以上(44.0%)と、規模が大きくなるほど高かった。この結果について、NTTデータ経営研究所は「大手企業における処遇が、中小企業に比較して安定していることが推測される」としている。
年収はどのくらいアップしてほしいですか? この質問に対し「50〜100万円未満」(32.1%)と「100〜200万円未満」(29.7%)を合わせると、「50〜200万円未満」(61.8%)が6割超を占めた。男女別で見てみると、「100万円未満」とする割合は、男性で約4割(40.2%)であるのに対し、女性では7割以上(74.9%)。「男性と比較して女性の場合は、より小額の処遇条件の改善によって満足度の向上が期待できることが分かる」(NTTデータ経営研究所)
インターネットによる調査で、20歳以上のビジネスパーソン1038人が回答した。調査期間は12月1日から12月3日まで。
現在の会社で、あと何年くらい働こうと思っていますか?
あなたは年収がどのくらいダウンしても絶えられますか? この質問に対し「10万円未満」という人が最も多く54.6%、次いで「10〜30万円未満」(20.9%)だった。ダウン幅が「50万円以上」まで耐えられるとする割合は、わずか1割ほど(12.6%)にとどまった。「深刻な景気停滞期に突入し、企業の人件費削減は必至とみられるが、働くビジネスパーソンにとってはギリギリの年収水準にまできていることがうかがえる」(NTTデータ経営研究所)
現在の会社で、あと何年くらい働こうと思っている人が多いのだろうか。「定年まで勤めるつもり」という人が最も多く31.8%。次いで「分からない」(24.8%)、「5〜10年程度」(11.6%)、「10年以上は勤めるつもり」(9.6%)という結果に。
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