新春言葉遊び! “似て非なるモノ”:ちきりんの“社会派”で行こう!(3/3 ページ)
世の中には同じように見えても、実は微妙に異なる言葉があります。無意識に自分に都合のよい言葉を選んでいる私たちの深層心理を突く言葉の事例を一挙紹介します。
「僕、辞めます」と言う人は?
資格 “ちょっとだけ”自分に自信のない人が取りたがるのが「資格」。“ホントに、心から、全然”自分に自信のない人が、取ろうと思わないのも「資格」。
夢 やたらと自分の夢を語る人は「挫折前」。やたらと他人に夢を語れと言う人は「挫折後」。
入社前後 何とか入りたいと思うのが「入社前」。何とか辞めたいと思うのが「入社後」。
仕事量 仕事量の3倍の人数がいるのが「お役所」。人数の3倍の仕事量があるのが「零細企業」。
企業 もうかっていることを隠したいのが「中小企業」。もうかっていないことを隠したいのが「大企業」。
根気と根性 結果を出せる人が持っているのが「根気」。結果を出せない人が持っているのが「根性」。
権力と権限 つかみ取るのが「権力」。与えられるのが「権限」。
無知と無能 自分で認められるのが「無知」。自分では決して認めたくないのが「無能」。
余暇と休暇 疲れるのが「余暇」。疲れをとるのが「休暇」。
ターゲットと目標 黙って狙うのが「ターゲット」。紙に書いて壁に貼るのが「目標」。
理由 「オレは努力でここまで来たのだ!」と言っているのは「運のいい人」。「オレは運が悪かっただけだ」と言っているのは「努力していない人」。
若者の主張 「僕、辞めます」と言うのは「辞めてほしくない人」。「僕、絶対辞めません!」と言うのは「辞めてほしい人」。
「よくこんな長い文章を毎回書いているよな〜」と思っているのがみなさん。「よくこんな長い文章を毎回読んでいるよな〜」と思っているのがちきりん。
「ちきりんって、いったいどんな奴なんだ?」と思っているのがみなさん。「読んでいる人って、いったいどんな人なんだ?」と思っているのがちきりん。
今年もよろしくお願いします!
そんじゃーね。
著者プロフィール:ちきりん
関西出身。バブル最盛期に金融機関で働く。その後、米国の大学院への留学を経て現在は外資系企業に勤務。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。
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