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プロになる目安は1万時間(2/3 ページ)

ビートルズがブレイクした秘密は無名時代の“1万時間”にあったという。名付けて“魔法の1万時間”。何かに秀でるために最低限必要な時間をどうやってひねり出せばよいだろうか。

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ビジネスパーソンの1万時間

 ブレイクできるかどうかは別として、何かをマスターするためのベーシックな練習時間として1万時間は1つの目安になる。例えば、ごく普通のビジネスパーソンならどうだろうか。

 新入社員がどれぐらいの期間で一人前になるかを考えてみよう。仮に1日8時間働くとして、1万時間なら1250日である。つまりざっと5年も経てば、最初は頼りなかった新人君もそれなりに仕事ができるようになっているのではないだろうか(もっとも個人差は大きくあると思うが)。

 仮に毎日2時間ぐらい残業して頑張って仕事を覚えれば、さらに1年半くらい短縮できる。逆に言えば入社5年目くらいで、できる奴は頭一つぐらいは抜け出てくると言えるのかもしれない。

プロになるための1万時間

 ただし、ごく普通にビジネスパーソンとして1万時間を過ごしても、それで何かのプロになれるわけではない。逆に言えば、何かの専門職(コンサルタントでもデザイナーでもSEでも何でもいいが)で一人前のプロになるために1万時間かかるとするとどうなるか。普通に考えれば、ビジネスパーソンと同じく6年となるのだが、こうした専門職の場合は、そんなにのんびりとはしていられない。

 少なくとも3年くらいでプロとして稼いでくれるようにならなければ、彼らに給料を払う側がもたない。だから残業で追いまくるか、あるいは極めてハードなOJTで鍛え上げることになる。単純計算なら1日16時間やってもらわないと3年間で1万時間には達しない。

 もっともこうした専門職については、そもそもそれが好きだからやっている人が多いはず。ということは、その仕事に向いている可能性があり、さらには実際に仕事に就くまでにそれなりの勉強を積んでいるケースも多いはずだ。となると3年くらいで一人前になる人が多くても不思議はないだろう。

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