市況概況
− | − | − |
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日経平均 | 9963.99円 | △31.09円 |
売買高 | 19億2954万株 | − |
日経平均先物 | 9990円 | △50円 |
売買代金 | 1兆3054億円 | − |
TOPIX | 883.50 | △1.93 |
値上がり銘柄 | 678銘柄 | − |
東証マザーズ指数 | 389.17 | △2.69 |
値下がり銘柄 | 815銘柄 | − |
日経ジャスダック平均 | 1192.37円 | △0.69円 |
変わらず | 186銘柄 | − |
騰落レシオ | 80.28% | ▼0.91% |
日経平均
欧米での信用収縮懸念一服から堅調だが休日を控え上値も重い
欧州市場で金融不安が薄れ、商品市況が堅調となったことや米国株が大幅高となったことなどから買い先行となりました。ただ、円安となったことに加え、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越し、昨日の引け後に発表された工作機械受注が好調、朝方発表された機械受注が予想を大きく上回るなど好材料と見られるものが多かった割には寄り付きの買いが一巡したあとも上値が重く、休日やオプションSQ(特別清算指数)算出を控えて、大幅高ながらも戻りも限定的となりました。市場参加者も依然として少なく、買戻しは入るものの積極的な買いが入らないという状況でした。
後場は上げ幅を縮小して始まった後も方向感なく小動きとなりました。10000円を割り込んでも売り急ぐ動きはありませんでした。ただ、いったん10000円を割り込んでからは10000円を意識するところまで戻ると売られ、10000円を抜けずに上値の重い展開が続きました。為替が若干円高方向に振れたことや休日を控えて手仕舞い売りも嵩んだことから、結局最後まで上値の重い状況は変わらず、堅調ながらも上値の重い展開で安値引けとなりました。
小型銘柄も底堅い堅調な動きとはなったのですが、積極的に買い上がる動きはなく、上値も限定的となりました。東証マザーズ指数も日経ジャスダック平均も堅調となりました。先物もオプションSQに絡んで動きがあるかと思われましたが、まとまった売り買いもい少なく散発的に見られるだけで指数を大きく動かすこともありませんでした。相場全体の方向感がつかみ難く、積極的な売り買いも少ないようです。
飛び石連休を控えて目先筋も動き難く、為替や会議市場の動向にも反応は鈍くなっています。市場に対する不安や先行きへの懸念には反応しやすいのですが、1月の高値をつけて以来、疑心暗鬼な相場が続いていおり、好決算に反応しても最後まで買い切るような参加者も増えず戻りの鈍い展開となっているものと思います。まだまだ、上値も重い展開が続きそうです。業績回復のトレンドが続くとなれば、業績面での見直しがあるのでしょうが、3月決算の動向が見えて来るまでは冴えない展開が続くのかもしれません。
テクニカル分析
日経平均
NYダウ
雲の下限のサポートを確認した格好となりました。遅行線も雲や基準線にサポートされており、引き続き底堅さは見られるものと思います。ストキャスティックスは底値圏にあるのですが、RSIは下値余地もあり、雲の下限のサポートを確認しながら戻りを試す展開となって来るものと思います。雲の上限まで上昇することになれば上値も重くなると思います。
TOPIX
NYダウ
雲に突っ込んだところから雲の上限の上昇に合わせるように反発となりましたが雲を抜け切れないような、雲にサポートされているような格好となっています。雲の上限が上昇となっており、RSIは下げ足りないもののストキャスティックスは底値圏からの反発となっており、雲の上限に沿って強含みで戻りを試す展開となってくるのではないかと思います。
円相場
NYダウ
引き続き雲の中で底堅い展開となっていますが上値も重い状況が続いています。RSIもストキャスティックスも今度は下げ足りないような感じでしたが、雲の下限を意識して底堅く、戻りを試す展開となっています。まだしばらくは雲の中での動きと見ておいていいのではないかと思います。
銘柄ピックアップ
円安や米国株高を好感する動き
日産自(7201) 743 △12
2010年3月期の連結最終利益が従来の赤字予想から一転、黒字となりそうだと昨日の引け後に発表、為替が円安に振れたことなどもあり、市場の予想も上回ったことから好感する買いが入り一時大幅高となるなど堅調となりました。
東 芝(6502) 420 △1
2010年度から凍結していた工場建設を再開すると新聞で報じられ、フラッシュメモリーの需要増に対応した動きとして評価され、堅調となりました。米国株高や円安でハイテク銘柄などを買い直す動きがあったことから押し上げられた面もあるものと思います。
ファナック(6954) 8850 △60
昨日の引け後に発表された工作機機械受注が好調、朝方発表された機械受注も予想を大きく上回ったことから、機械株全般に買いが入り、同社株も堅調となりました。機械株の代表的な銘柄として目先筋も交えて買いが集まったものと思います。
ホンダ(7267) 3010 ▼50
エアバッグの不具合によるリコール(回収・無償修理)の対象が広がっている印象が強く、円安を好感して輸出株が堅調となるなかで手仕舞い売りもかさんで軟調となりました。
ローソン(2651) 4015 ▼95
子会社の役員による資金の不正流用が発表され、今後の影響や管理体制を懸念する売りに押されて軟調となりました。九九プラスとの完全子会社化に向けての株式交換が中断したことを嫌気した売りも嵩んだものと思います。
王将フード(9936) 2502 ▼2
昼休み時間帯に1月の既存店売上高が30カ月連続で前年を上回ったと発表、外食各社が苦戦する中で売上高を増やし続けていること、特に来店客数の大幅な伸びを評価して買い先行となったものの、好業績は織り込み済みということで利益確定売りも嵩み、上値の重い展開となりました。
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