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新聞・テレビ・雑誌が苦戦……2009年の広告費、初めてネットが新聞を抜く(2/2 ページ)
電通は2月22日、「2009年(平成21年)日本の広告費」を発表した。世界的不況による景気低迷の影響を受け、2009年の総広告費は5兆9222億円、前年比88.5%と2年連続で減少した。
インターネットの広告費は微増
新聞、テレビ、雑誌、ラジオの広告費が減少した一方、衛星メディア関連とインターネットの広告費は微増。衛星メディアは前年比104.9%の709億円、インターネットは同101.2%の7069億円だった。中でも検索連動広告(1710億円、同108.6%)とモバイル広告(1031億円、同112.9%)が堅調に推移した。
「景気後退の影響を受けて一時期冷え込んだものの、年後半に次第に回復が見られ、1年を総計するとほぼ横ばい。全般的な傾向として、Web(PC)広告よりもモバイル広告の伸長率が高く、またバナーなどのディスプレイ広告に比べて検索連動広告の伸長率が高い。ただディスプレイ広告が前年を下回り、全体では微増となった」(電通)としている。
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