調査リポート
売上高がトップの塾はどこ? 学習塾・予備校の経営実態
帝国データバンクは3月8日、学習塾・予備校の経営実態調査を発表した。主要109社の売上高総額(2008年度)は5857億円と、前年度を2.7%上回った。
帝国データバンクは3月8日、学習塾・予備校の経営実態調査を発表した。それによると、主要109社の2008年度の売上高総額は5857億1900万円で、前年度を2.7%(153億9800万円)上回るという結果に。2007年度も同1.2%(66億8500万円)増加しており、2期連続の前年度比プラスとなった。しかし昨今の景気低迷の影響は避けられず、「2009年度以降も緩やかな成長が続くかどうかは不透明」(帝国データバンク)としている。
2008年度の売上高トップは「河合塾」(462億4300万円)、次いで「KUMON」(418億200万円)、「栄光ゼミナール」(313億9800万円)、「東進ハイスクール」(194億2400万円)と続いた。売上高上位20社のうち、前年度比増加は11社、減少したのは9社と、直近の業績は明暗が分かれた格好だ。
2009年に学習塾・予備校は何件倒産したのだろうか。2009年の倒産件数は31件(前年比3件増)に達し、過去5年間で最多となった。最も負債額が大きかったのは学樹社で約9億5700万円。1社当たりの平均負債額も約1億700万円と、倒産企業の大半が小規模業者で占められていることが分かった。「少子化や大手業者との競合により業績がジリ貧となり、経営に行き詰まる企業が後を絶たず、今後も業界全体で小規模業者の淘汰の動きが続くものと見られる」(帝国データバンク)という。
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