行政刷新会議によって2009年11月に行われた事業仕分け。公開の場で外部の視点も入れながら各事業の必要性などを議論したが、4月に第2弾が行われることが予定されている。事業仕分けについて、どのように見ている人が多いのだろうか。
2009年11月に行われた事業仕分けについて「知っている」という人は76.1%。上の年代になるほど、比率は高くなっていた(20代69.9%、30代77.0%、40代80.6%)。
「知っている」と答えた人に「2009年11月の事業仕分けについてどのように思いますか?」と尋ねたところ、「実施してよかった(どちらかというと含む)」は77.9%と「実施しない方がよかった(どちらかというと含む)」の22.1%を大きく上回った。
4月の事業仕分け第2弾を前に、政府では独立行政法人や政府関連公益法人に関する意見を「ハトミミ.com」で受け付けている。「第2弾の事業仕分けにより、効果的な見直しがされると期待できますか?」と聞くと、「期待できる(とても期待できる+少し期待できる)」は35.5%、「どちらとも言えない」は31.0%、「期待できない」は33.5%と意見が割れた。
具体的に回答の理由を尋ねると、「期待できる」理由では「前回の経験を生かせる」「透明性が増す」「ムダ遣いが減る」という声が多く、「やるからには期待したい」という希望的な意見もあった。一方、「どちらとも言えない」理由では「第1弾の効果があまり見えない」「本当に必要なものまで仕分けられそうで心配」などが挙がり、「期待できない」理由では「パフォーマンスに過ぎない」「やっても変わらない」という意見が多く見られた。
インターネットによる調査で、対象は20代〜40代の男女451人(男性56.1%、女性43.9%)。調査期間は2月23日〜26日。
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