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DVDソフト市場にも価格破壊の波? 映画『2012』が1980円(3/3 ページ)
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントはSFパニック映画『2012』のDVDを1980円で販売する。DVDの新作タイトルは4000円前後で販売されているケースが多い中、なぜ同社は低価格で勝負しようとしているのだろうか。
低価格とフリー戦略
DVDソフト市場の苦戦が続いているが、2009年はSPEにとって“特需の年”でもあった。それはマイケル・ジャクソンのコンサートリハーサルを収めた映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(THIS IS IT)のDVDが大ヒットしたからだ。オリコンによると、1月27日に発売された『THIS IS IT』はDVDのみで100万枚を突破した(3月1日現在)。ちなみに2009年に最も売れたDVDは宮崎駿監督作品『崖の上のポニョ』で、売上枚数は84万枚。
DVDソフトの売上予測はどのようにして立てているのだろうか。一般的には映画の興行収入やジャンル、出演者などのデータを分析し、各社は売上枚数を見込んでいる。しかし『THIS IS IT』については「誰もが、これほど売れるとは思わなかった」と笠井氏は振り返る。『2012』のDVD売り上げが、『THIS IS IT』の記録を塗り替えるのは難しいかもしれない。ただ今回の価格破壊とフリー戦略は、DVDソフト市場に一石を投じることになりそうだ。
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