信頼が高まったのはパナソニックとファーストリテイリング、その理由は?
この1年で、特に信頼感が高まった企業はどこですか? 経済広報センターの調査によると、「パナソニック」と「ファーストリテイリング」の2社に回答が集中していることが分かった。
この1年で、特に信頼感が高まった企業はどこですか? 経済広報センターの調査によると、「パナソニック」と「ファーストリテイリング」の2社に回答が集中していることが明らかになった。「パナソニック」と答えた人にその理由を聞いたところ、問題となった商品の回収を継続的に行ったり、社名を変更し、グローバル展開を進めている点を挙げる人が目立った。一方「ファーストリテイリング」とした理由は、低価格で高品質な商品の提供、消費者視点に立った商品開発などを挙げる人が多かった。
このほか回答が多かったのは「トヨタ自動車」「花王」「本田技研工業」。トヨタ自動車についてはプリウスなどハイブリッドカーの開発、花王は情報開示の姿勢、ホンダはエコカー開発のほか、F1からの撤退も好意的に受け止められているようだ。
インターネットによる調査で、男女2044人が回答した。調査期間は2009年12月10日から12月21日まで。
企業が信頼を勝ち得るための重要事項
企業に対する信頼度を聞いたところ「信頼できる」(3%)と「ある程度信頼できる」(45%)を合わせると、約半数が肯定的に評価していることが明らかに。前年度の調査を見てみると、“信頼できる”と答えた人は39%。この1年で、評価は9ポイントも上がった。すべての世代で肯定的な評価が増えており、中でも50歳代(50%)は14ポイントも上がった。一方、29歳以下(43%)は評価に変化が見られなかった。
また肯定的な回答をした人を職業別で見てみると、「会社役員・団体役員」(65%)が最も多く、次いで「会社員・団体職員・公務員」(51%)。一方「自営業・自由業」は38%にとどまった。
企業が社会から信頼を得るためには、何が重要だと思いますか。この質問に対し、最も多かったのは「安全・安心で優れた商品・サービス・技術を適切な価格で社会に提供する」(86%)。次いで「雇用を維持・創出する」(47%)。雇用に関する回答は2006年度(19%)、2007年度(15%)と比べ、急増している。不況の影響を受け、生活者の注目が高まっているようだ。
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