コラム
高速道路料金は値上げの流れ? 欧州の交通事情(4/4 ページ)
日本の高速道路は料金の値下げや割引が行われいるが、欧州は逆に有料化や値上げの方向に進んでいる。有料といっても国によって料金と徴収方法は違うが、どの国も財政は厳しく有料化の流れは“当然”と受け止められているようだ。
収入の使途を道路網整備に限らず、鉄道や河川交通網整備にも振り分けている点が大変興味深い。「アウトバーン利用に関わる収入であるからアウトバーン整備に限るべき」という主張は当然あるが、あえて使途を国全体の交通網に広げている。国内交通の将来を見据えた時、道路だけに固執していたのでは将来は危うい。バランスの取れた国内交通網の発展を促すための投資であると言えよう。
現在のところ乗用車の料金無料は維持されているが、ドイツ政府も背に腹は替えられない。近い将来、国民の不評を覚悟で乗用車も有料に踏み切りたいようだ。
※1ユーロ≒127円
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