ニュース
貧困ビジネスとは何か? 低所得者を喰う者たち(後編)(3/3 ページ)
「貧困ビジネスは拡大しつつある」という、NPO法人「もやい」の事務局長を務める湯浅誠氏。悪質業者による職住一体型のビジネスが増えてきているが、その背景には何が潜んでいるのだろうか。
また、いろいろな噂にも注意しなければいけない。「あそこはどうも評判が悪いらしい」「いろいろな問題があるらしい」といった類の噂は多い。一方、きちんと運営している企業に対し、根も葉もない悪い噂を流す人もいる。こうした噂に対しても、きちんと区分けする指標がないのだ。
しかし将来的には、貧困ビジネスであるかどうかの指標を生み出していかなければならない。ひょっとしたら、すでに外国でいろんな指標が開発されているのかもしれない。いずれにせよ私たちは「貧困ビジネスであるかどうか」を見極める目を養っていかなければいけない。また社会的にも作っていかなければいけないのではないだろうか。
関連記事
- 『闇金ウシジマくん』の関係者が語る、“優しい闇金”の真相(前編)
“優しい闇金融”と呼ばれる違法ビジネスを営む輩が、水面下でうごめいているのをご存じだろうか。その実態はベールに包まれていたが、ノンフィクションライターの窪田順生氏が彼らの実態を明らかにした。 - 日本に貧困は存在するのか?――“貧困の定義”を考える
貧困問題を考える時の第一歩は“貧困の定義”だというちきりんさん。どのような視点から、貧困を定義付けるべきだとちきりんさんは考えているのだろうか。 - もう限界かもしれない……“ブラック企業リスト”の実態
就職活動で苦しむ大学生らの間で「ブラック企業リスト」が話題になっている。人事担当者の言葉からは見えてこない企業の内幕をネット上に暴露したものだが、果たしてその中身は本当なのだろうか。 - 市場規模は450兆円? “超貧困層ビジネス”が注目されている
- 生活保護者はカネになる……恐るべき“貧困ビジネス”の世界
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.