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どうなる? 日本人とメディアの関係夏野剛VS. 小林弘人が語る(1/3 ページ)

米国人や英国人と違って、日本人はメディアとどのように関わっているのだろうか。景気悪化などの影響を受け、もがき苦しんでいるメディアが多い中、夏野剛氏と小林弘人氏が日本のメディア事情について語り合った。

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 米国人や英国人と違って、日本人はメディアとどのように関わっているのだろうか。デロイト トーマツ コンサルティングが行った調査によると、日本人は「オンラインメディアを利用したい」「広告受取のために個人情報を提供していもよい」という傾向がうかがえた(関連記事)。その一方で「自身で情報を発信する」「SNSなどを介した対人関係を重視する」という人は少ないという結果となった。


メディアとの関わりについて(出典:デロイト トーマツ コンサルティング)

 この調査結果をもとにデロイト トーマツ コンサルティングは4月16日、シンポジウムを開催。パネリストとして、慶應義塾大学大学院で特別招聘教授を務める夏野剛氏と、インフォバーンCEOの小林弘人氏が登場し、日本のメディア事情などについて語り合った。

真逆のカルチャーで育った人たちが、衝突している


夏野剛氏

夏野 「いまの日本は、2つの社会が存在しているのではないだろうか。特に世代の違いが大きいと思う。日本人の平均年齢は40代の半ばだが、平均より上の人はネットや新しいメディアをあまり使わない。一方、平均より下の人はとてもよく使う。『SNSなどを介した対人関係を重視する』という日本人は少ないようだが、20〜30代では多いのではないだろうか」

 夏野氏は世代による違いを指摘したが、これに対し小林氏はどのように見ているのだろうか。

小林 「確かに世代による違いは感じている。『SNSなどを介した対人関係を重視する』という日本人は少ないようだが、いまソーシャルメディアに関するマーケットが注目されている。例えば企業で『Twitterを使おう』と、いきなり乗り込んできたりしている。そもそもそのコミュニティの温度やどういったキャッチボールをすればいいのか分かっていないのに、とりあえず流行しているから始めようという企業が多い」

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