転職したい理由は何ですか
さまざまな指標で景気回復の兆しが見え始めているが、転職を希望する人はなぜいまの会社を辞めたいと考えているのだろうか。転職希望者に聞いたところ、会社や事業の先行きに不安を感じている人が多いことが分かった。インテリジェンス調べ。
転職したい理由は何ですか? 転職希望者に聞いたところ「会社の将来性が不安」(14.7%)と答えた人が2年連続で最も多いことが、インテリジェンスの調査で分かった。次いで「ほかにやりたい仕事がある」(10.6%)、「倒産/リストラ/契約期間の満了」(7.6%)と続いた。「さまざまな指標でも景気回復の兆しが見え始めているものの、会社や事業の先行きに不安を感じて転職を考えている人が増えているようだ」(インテリジェンス)としている。一方「市場価値を上げたい」という前向きな転職理由も増えており、「景気の好転を見据え、積極的にキャリアアップを目指す動きが出始めている」(インテリジェンス)と分析した。
職種別で見てみると、「営業職」「企画事務職」「ITエンジニア」「モノづくりエンジニア」で「会社の将来性が不安」と答えた人が多かった。また営業職では「残業が多い/休日が少ない」(5.8%)、モノづくりエンジニアは「倒産/リストラ/契約期間の満了」(11.9%)の多さがそれぞれ目立った。
年代別で見てみると、すべての年代で「会社の将来性が不安」が最も多く、高年齢になるほどその割合が増えるという結果に。20代は昨年の調査で唯一、「会社の将来が不安」を「ほかにやりたい仕事がある」が上回っていたが、今回はその順位が逆転。一方、40代は20〜30代と違い「業界の先行きが不安」(6.7%)という人の割合が増えた。「年齢が上がるにつれ視野が広がり、業界全体の将来性について不安視する人が増えてくるからだろう」(インテリジェンス)としている。
インターネットによる調査で、転職を希望している2万2052人が回答した。調査期間は2009年10月1日から2010年2月28日まで。
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