大阪ガスは4月23日、給湯・風呂の湯張りに加えて温水暖房にも利用できる太陽熱利用ガス温水システム「SOLAMO(ソラモ)」を高木産業および旭化成ホームズと共同開発し、5月10日から販売開始すると発表した。貯湯ユニット、集熱器、リモコンセットのシステム合計価格は94万4790円。
同システムは、1つのガス燃焼機で給湯、風呂の湯張り、温水床暖房や浴室暖房乾燥が可能な高温水分配方式の給湯暖房機に、太陽熱を回収する集熱器と貯湯ユニットを組み合わせたもの。貯湯ユニットには潜熱回収型高効率給湯器「エコジョーズ」が内蔵されており、回収した太陽熱だけでは熱量が足りない場合はガス燃焼で加熱する。
大阪ガスによると、給湯・湯張り・温水暖房で必要とされる熱量の約2割(戸建住宅、のべ床面積150平方メートル、4人家族で試算)を太陽熱でまかなうことができ、さらにエコジョーズと組み合わせることにより、従来型温水器に比べてCO2排出量を年間で約510キロ削減できるという(同)。
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