日本と南極を25往復した南極観測船「しらせ(初代)」が、船橋港で環境のシンボルとなった。
ウェザーニューズは、しらせを「環境のシンボル“SHIRASE”」として、艦番号「5002」にちなみ、5月2日から一般に公開した。乗船は無料(1日3回、予約制)で、申し込みは専用サイトから行う。30〜40分程度のガイドツアーのあとは、船内を自由に散策できる。
同社では、SHIRASEを地球環境・気候変動を考える場所とする。例えば、マルチメディア地球儀「触れる地球」、世界中の氷をモニタリングする「グローバルアイスセンター」、世界の揺れをモニタリングする「地象管制センター」などを艦内に置く。
また、基本的には、海上自衛隊から引き取った姿のまま保存するが、さまざまな観測装置を設置する。例えば、首都圏のゲリラ雷雨や突風を補足する「WITHレーダー」や、2010年に打ち上げを予定している「WNI衛星」からの情報をモニタリングし、評価する「WNI衛星センター」などだ。
SHIRASEの艦長にはウェザーニューズ副社長の宮部二郎氏が、副艦長には冒険家の三浦雄一郎氏が就任した。
関連記事
- 南極越冬隊は何を食べているのか――南極越冬隊調理担当・篠原洋一さん(前編)
2008年12月25日、第50次日本南極地域観測隊が出発した。1年3カ月間という滞在期間中、南極越冬隊の胃袋を支えるのが、調理担当の篠原洋一さんだ。ここでは2回にわたり、彼らがどんな活動をし、どんなものを食べているのかを篠原さんに聞いていく。……ひょっとして、ペンギンを食べたりするのだろうか? - どうやって“南極料理人”になったのか――南極越冬隊調理担当・篠原洋一さん(後編)
南極観測隊の調理担当として、現在2度目の南極越冬中の篠原洋一さん。「南極観測隊」という言葉は知っていても、彼らが南極で何をしているのか、どうやったら隊員になれるのか、その詳細を知る人は少ない。インタビュー後編では、「南極に行く!」という夢を、篠原さんがどのようにかなえたのかを聞いていく。 - 天気を五感で読み取れ――ウェザーニューズ、「雨プロジェクト2009」を始動
ウェザーニューズは、気象予測が難しい“梅雨”に取り組む「雨プロジェクト」を開始した。その地域に住む人にしか感じない「五感予報」を募り、より正確な梅雨見解やその雨による影響を予測する試みも。 - 「運動中止レベルです」――ウェザーニュース、熱中症の危険度をメールで知らせるサービス
携帯電話向け気象情報サイト「ウェザーニュース」では、熱中症の危険性をメールで知らせるサービスを開始する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.