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ミラノサローネ2010、挑戦を忘れなかったモローゾ(2/2 ページ)
ミラノサローネ2010レポート。デザインへの挑戦を忘れない。そんな意欲が一番強く伝わって来たのがイタリアンブランドのMOROSO(モローゾ)。既報の吉岡徳仁、パトリシア・ウルキオラ以外の新作を紹介する。
FreeFlow
U字や曲線のソファをつなげて、自由に形が作れるソファ。色の組み合わせや、座る向きを交互にすることもできる。デザインはゴードン・ジュラミエール。
Paret Planes
その名のとおり、紙飛行機のような構造を持つ、多面的なチェア。NIPA DOSHIとJONATHAN LEVIENのデザイン。グラフ用紙を折って、椅子にしたらどうだろうか。そんな数学的で科学的な発想から生まれた椅子だ。
スチールの構造に、熱しないで曲げたポリウレタンフォームを張りぐるんでいる。スワロフスキーのクリスタルを織り込んだ生地か、ジャガードを選べる。
IBISCUS
セネガルの建築家、ドミニク・ペトは、モローゾがすでに提案している「アフリカンコレクション」に新作を追加。背が反っくり返ったフォルムは、花が開くような生命力を感じさせる。情熱的な色も印象的だ。
この細かなパターンは、セネガルの工芸職人たちが製作。
またモローゾとデニムブランドDIESELとのコラボレーションも引き続き、開催された。
素材感ある浅いブルーやグレー、つや感のある黒の多面的な椅子など、全体が「ヴィンテージ感」に満ちる。そのコーディネイトは、まさに「今」を表現していた。
素材、色、形。いずれも一つの傾向に固まることなく、幅広い可能性を見せたモローゾ。アートディレクターであるパトリシア・モローゾの手腕が、今年も存分に発揮されたようだ。
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